究極

今の世の中は、物理的市場拡大は限界に近づき、機能的市場拡大は進んではいるものの、競争激化で加速された合理化や国外へ仕事がシフトし余剰となった労働力を吸収するだけの新たな機能的市場の創造が追いついていないといったところだ。
そして、最終的には、ひとにぎりの勝者と多数の敗者を生み出し、ひとにぎりの勝ち残りの企業とその株主や社員に富が集中し、それ以外の多数の敗者との貧富の差が極限まで広がる。仕事につけない人がますます増加の一途をたどる。勝ち残った企業の社員だって、極限まで働かされて幸せな状態ですごせているか怪しいところだ、という世の中を目指していることになる。
これが現行の市場主義の「究極の姿」だ。
この「究極の姿」の状態は、社会全体がうまく回っている状態とはとても評価できない。むしろ、破綻しているといえるのでないか。
しかし、「究極の姿」に向かって加速し続けているのが現実だ。
もっとも、資源の枯渇が先に現実となり、それによって破たんするリスクも決して低くはない。
このまましくみを変えないと、どちらかで破たんする確率は100%だ。

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